三菱重工業様 社内向けコミュニティサイト「Growth Base」をリリース、グループ横断型デジタルコミュニティを短期間で実現

スモールスタートで立ち上げた社内向けテックブログの取り組みが高評価を受け、グループ企業横断で参加できる「基地」のような社内向けメディア「Growth Base」を立ち上げ。予想以上の成果を達成した背景をインタビュー。

企業情報

三菱重工業株式会社
本社住所:〒100-8332 東京都千代田区丸の内三丁目2番3号
https://www.mhi.com/jp
三菱重工業株式会社は、パワー(発電設備)、航空・防衛・宇宙、インダストリー・インフラストラクチャー(産業機械)といった分野の機械製造を営んでいます。

お答えいただいたご担当者様
西本 光志様
三菱重工グループをビジネスデベロップメント・マーケティング・デジタルの力で成長させていこうとしている組織のデジタル部門に所属し、その組織運営に従事しています。役割のひとつが、組織の取り組みを三菱重工グループ全体に発信し、取り組みの裾野を拡大していくことです。今回そのための社内コミュニティサイトを構築しました。


リリースしたサイトについて

特徴

  • 社内向けコミュニティサイト「Growth Base」をマルチサイト構成で構築
  • 社内システムとのシングルサインオン
  • Algolia を活用したサイト横断検索

サイトの構成

  • 親サイト:GROWTH BASE
  • 子サイト:DIGITAL BASE
  • 子サイト:INCUBATION BASE
  • 子サイト:MARKETING BASE

デジタルキューブが提供したサービス


三菱重工グループの全員が参集する「基地」、「Growth Base」のコンセプトと背景

デジタルキューブ(以下DC):Growth Base のコンセプトや発信しているコンテンツについて教えてください。

西本様:自組織の取り組みを発信するといった一方向にとどまらず、以下のような双方向のコミュニティサイトをつくっていくことをコンセプトとしました。

  • 読者からも記事にコメントができる
  • リアルタイムでチャットで問い合わせできる
  • Web 会議を予約して業務のデジタル化などを相談できる

サイト名も、三菱重工グループの全員が参集する「基地」となるよう、「Growth Base」としています。サイトコンテンツとしては、自組織の取り組みの紹介記事以外に、自組織主催の社内イベントでの資料や動画を共有しています。

DC:プロジェクトの背景やミッションについて教えてください。

西本様:約1年前にデジタル部門だけの取り組みを紹介する社内向けのテックブログをShifterを活用して開設し、記事の投稿を重ねて、読者を増やしてきました。これがマネジメント層の評価につながり、デジタル部門に他部門を加えた組織全体のコミュニティサイトを Amimoto マネージドホスティングを活用して開設することになりました。
Shifter で MVP (Minimum Valuable Product) をつくり、PMF (Product Market Fit) を確認して、Amimoto で Growth させたような感があります。これから達成していくミッションは、デジタル上で SECIモデルの対話場・システム場を生み出していくことです。


想定以上の参加者!コミュニティサイトをプラットホームとした組織内コミュニケーションが活発化

DC:今回のプロジェクトで目的は達成できましたでしょうか。また貴社内での変化や評判などありましたら教えていただけますでしょうか。

西本様:超過達成です!
まず、読者数が短期間で想定以上になりました。
それに加え、読者からの記事へのコメント、リアルタイムでチャットでの問い合わせ、Web 会議を予約しての相談といった、利用されるか不安であった機能が想定以上に活用されており、双方向のコミュニティサイトとなったことを実感しています。
また、自組織主催の社内イベントでの資料(PDF)や動画の提供は、読者から好評をいただいています。

DC:サイトの管理や運営面に関して、今回特に期待した点を教えてください。

西本様:特に期待した点は、WordPress による入稿のしやすさです。
記事を執筆する組織内のメンバーは20人以上で、WordPressの経験がないメンバーが大半です。しかしながら、記事の投稿やメディア掲載の手順が分かりやすいので、説明会を1回実施しただけで、自律的に運用できています。


『デジタル上のコミュニティを生み出す』ミッションに集中するための視点

DC:サイト制作をデジタルキューブに依頼いただいた背景について教えてください。

前身の社内向けのテックブログでご支援いただき、技術力の高さもさることながら、円滑な協働が可能なことから、今回もご支援いただきました。

Amimoto の選定については、Shifter 採用時も同様に、デジタル上のコミュニティを生み出していくというミッションに極力集中していくために、フルマネージドのサービスを活用しました。Shifter と変わらない程のフルマネージド感を Amimoto に感じています。

サイト制作に関して、プロジェクトは多数の要件を織り込みながらも、3ヶ月に満たない短期間のものでした。しかしながら、デジタルキューブの皆様のすばらしいスペシャリティとチームワークのおかげで、サービスを計画通りにリリースすることができました。そして前述のように、目的を超過達成することができました。ありがとうございました。

引き続きWordPress のコアアップデートなど、継続的な支援・サポートをお願いいたします。


三菱重工業様からのメッセージ

三菱重工のデジタルエクスペリエンスの推進を担うエンジニアを募集しております。ご応募お待ちしております。


取材後記(デジタルキューブ 赤塚 誠二)
今回の事例では、組織横断のデジタルコミュニティを構築するスケールの大きな取り組みを短期間で実現し、成果に結びつけたポイントについて非常に詳しくご共有いただき、西本様をはじめとするチームの皆様の熱意と視点が大変学びになります。
我々デジタルキューブチームも皆様の素晴らしい活動が安定して実現できるよう、今後もご支援させていただけますと幸いです。

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