私たちはJIN-KEI (Auto-Scaling)をアップデートしました。
今回のアップデートから、PHPやNginxの設定値の一部をカスタマイズできるようになり、更にCloudWatch LogsとEC2 System Managerによるログ監視やコマンド操作にも対応します。
アップデート内容
PHP7 サポート
___ _ __ / _ | __ _ (_)_ _ ___ / /____ / __ |/ ' \/ / ' \/ _ \/ __/ _ \ /_/ |_/_/_/_/_/_/_/_/\___/\__/\___/ https://aws.amazon.com/amazon-linux-ami/2016.09-release-notes/ Nginx 1.11.9, PHP 7.0.15, Percona MySQL 5.6.34, WP-CLI 1.0.0 amimoto https://www.amimoto-ami.com/ digitalcube https://en.digitalcube.jp/
最新バージョンのJIN-KEI (Auto-Scaling)では、PHP7が標準で利用可能です。
AWS Certificate Managerを組み合わせることで、HTTP2 + PHP7にも簡単に対応することができます。
CloudWatch Logs対応
AutoScalingを利用した場合、サーバ内のログファイルを集約する仕組みを用意する必要があります。
JIN-KEI (Auto-Scaling)では、以下のログファイルをCloudWatch Logsにデフォルトで転送するようになりました。
これにより運営するwebサイトのログ確認がより簡単となり、Amazon Elasticsearch Serviceなどを活用した解析も手軽に開始できるようになります。
- /var/log/messages
- /var/log/php-fpm/www-error.log
- /var/log/nginx/{instance_id}.backend.access.log
- /var/log/nginx/{instance_id}.access.log
- /var/log/nginx/{instance_id}.error.log
PHP / Nginxのカスタム設定
一部のPHP / Nginx設定について、CloudFormation起動時に設定できるようになりました。
これにより、サーバ立ち上げ後にSSHで設定を変更する必要がなくなります。
CloudFormationから変更可能な設定リスト
CloudFormation Parameters Name | Description | Default |
---|---|---|
PHPMemoryLimit | PHPのメモリ上限(memory_limit)の値を設定します | 128M |
NginxClientMaxBodySite | Nginxのclient_max_body_sizeの値を設定します | 4MB |
IsMobileDetect | WordPressでのUA判定機能を有効化できます | 無効 |
WPIsMultiSite | WordPressをマルチサイト化するためのNginx設定を有効化できます | 無効 |
EC2 System Manager対応
JIN-KEI (Auto-Scaling)で起動するインスタンスにEC2 System Managerエージェントがデフォルトでインストールされるようになりました。
これにより稼働中インスタンスの操作をEC2 System Managerから簡単に行うことができるようになります。
その他のアップデート
- ELBからのSSHログインに対応
- EC2インスタンスをAutoScaling Group管理下に統一
- S3 / CloudFrontへの連携時にクレデンシャル情報が登録不要に
- Amimoto (Auto-Scaling ready)のOSを最新版に更新
JIN-KEI (Auto-Scaling)の利用開始方法
AWS Marketplace ( https://aws.amazon.com/marketplace/pp/B01MCTURJT )から、利用することができます。
[Delivery Methods]を[WordPress powered by JIN-KEI (Auto-Scaling)]に設定の上、ウィザードに従ってセットアップしてください。
最新版への更新方法
最新版のCloudFormation Templateは下記URLからダウンロード可能です。
https://raw.githubusercontent.com/amimoto-ami/jin-kei/master/json/as-hvm.json
テンプレートをダウンロード後、起動済のCloudFormationをアップデートしてください。
[注意!]一部リソースが削除される恐れがあります
CloudFormationは、アップデート処理を実行する際に一部リソースを自動的に削除することがあります。
EC2やRDS,EFSやS3などが削除された場合、これまでのデータが消失する恐れがありますのでご注意ください。
CloudFormationの更新動作についての詳細は、AWSのドキュメントをご確認ください。
English:http://docs.aws.amazon.com/AWSCloudFormation/latest/UserGuide/using-cfn-updating-stacks-update-behaviors.html
日本語:http://docs.aws.amazon.com/ja_jp/AWSCloudFormation/latest/UserGuide/using-cfn-updating-stacks-update-behaviors.html